小学校3年生になるまでにやっておきたい算数感覚ドリルは?

小学生高学年の算数で急に難しくなって思うように伸びなくなることがあります。

勉強しても思うように伸びない分野の一つに

 

図形

 

があります。

図形は、頭の中で図形を動かしたり、紙に書かれている立体図を頭の中に思い浮かべたりして問題を解く必要があります。

イメージがうまくできないと、いくら問題を解いても成果が出ないことがあります。

問題をいくら解いても成果が出ないときは、お子さんが一生懸命やっているのですが、頭の中にイメージができないまま問題を解いているので、身につけることができないままになってしまっているということがあります。

そのため、図形はセンスだから、できないのは仕方がないと思われがちです。

 

しかし、センスというものは、経験と知識の積み重ねでセンスのレベルが上がっていくものです。

ここでは、図形のセンスを磨くためのトレーニング問題集を紹介します。

最初は、迷路の力を使って、6つの力を養う。

迷路の効用は、だれも勉強だと思わないことです。

つまり、面白い遊びという位置づけで始めることができるのです。

また、迷路はどのようにいけばゴールまでたどり着くかを見通したり、試行錯誤をしたりするものです。

「なぞぺ~」の迷路シリーズの前書きに、迷路に取り組んでついてくる6つの力を紹介しています。

迷路を取り組むときにつく6つの力

  • 視る力(Sense)
  • 論理力(Logic)
  • 忍耐力(Stamina)
  • 集中力(Concentration)
  • 試行錯誤力(Tra and error)
  • 容量(Memory, capacity)


迷路なぞぺ~(草思社)まえがきより」

このような力は、小学校高学年になるにつれて、ますます重要になってくる要素です。

無意識のうちに身につけることができる迷路を活用します。

迷路教材はたくさんありますが、その中でおすすめなのは、「なぞぺ~」シリーズです。

 

「考える力がつく算数脳パズル 迷路なぞぺー入門編」は4歳から小学1年、「考える力がつく算数脳パズル 迷路なぞぺー」は5歳から小学3年が対象になっています。

条件指定の迷路や立体迷路などがあります。

特に立体迷路は、紙の上に書かれた立体の迷路なので、将来出てくる立体図形の絵を頭の中に描く練習にもなります。

いままで迷路などほかの問題でやっていたようであれば、「考える力がつく算数脳パズル 迷路なぞぺー」からスタートしても大丈夫です。

ただ、少し苦戦が続くようでしたら、「入門編」に戻って学習した方が力がつくでしょう。

空間把握・仮説思考のトレーニング

空間把握は、紙の上に書かれた立体を見抜く力です。

先の立体迷路も空間把握を養うためのトレーニングの一つです。

また、仮説思考は、てんびんやビルディング問題といった、状況を見てどのような状態になっているかを知るための問題です。

立体図形の問題で積み木がいくつあるかということや、ビルディングの問題で、どのような状況になっているかを、いきなり頭の中だけで考えるのはかなり厳しいです。

「百聞は一見に如かず」という言葉の通り、問題の状況を実際に見た方が理解が早くなります。

空間把握や仮想思考の問題は、積み木の数やビルディング問題以外にもあるのですが、積み木の数とビルディング問題は実際に見ることで、あまたの中にイメージが作りやすくなるのです。

そこでおすすめなのが、以下の2冊です。

「天才脳教具付きドリル空間把握入門」と「天才脳教具付きドリル仮説思考入門」をおすすめするのは、空間把握入門には「積み木」が、仮説思考入門には「ビルディング問題」用の教具がついているからです。

これらの教具を使って問題を解くことで、頭の中でイメージがしやすくなるのです。

ただ、空間把握は積み木問題以外の問題もありますし、仮説思考の問題はビルディング問題以外にもありますので、これらの教具を使わない問題も掲載されています。

空間把握の問題には、サイコロを転がしたときの問題や、で半分に折った折り紙をはさみで切り取った後、広げたときにできる形を答える問題などがあります。

仮説思考の問題には、条件付き迷路や図形の大小を答える問題などがあります。

そのため、教具を使った問題が少なく感じるかもしれません。

しかし、空間把握能力や仮説思考能力を養うためのトレーニングとしてみれば、バランスがとれていると思います。

 

天才脳ドリルシリーズは、入門編のほか

があります。

進み具合によって、上のレベルを進めてみてもいいでしょう。

 

また、初級編からは、数量感覚のドリルも加わってきます。

数量感覚のドリルは、数の大小や分数感覚など、算数を習う上では外せない項目も含まれていますので、タイミングを見てやってみるといいかもですね。

仕上げの問題集「SAPIX きらめき算数脳」

SAPIXは、首都圏の学習塾の中では上位の合格実績を保っている代々木ゼミナールグループの進学塾です。

キャラクターとともに一緒に「謎解き」しているうちに、思考力が身につくよう工夫されています。

また、問題も飽きが来ないよう工夫されて出題されているのがポイントです。

 

中学入試問題とは直接的に関係ないような問題ですが、これは頭のトレーニングという位置づけになっているからです。

実は小学4年生ぐらいから図形を頭の中で動かすことや、立体図形を切ったときの断面が思い浮かべるなどといった、基礎的なトレーニングになっているのです。

低学年のうちは、発想力が豊かになるようなトレーニングを積んだ方が、小学生後半で学ぶような問題を解くのに有利なのです。

 

ただし、問題集のレベルとしては、さっとみてすぐに解ける問題とは限らないので、この問題集をいきなりやってもかなり苦戦するかもしれません。

そのため、湘南藤沢書房では「SAPIX きらめき算数脳」シリーズを仕上げの問題集として位置づけました。

それなりに苦戦するかもしれませんので、時間をある程度使って、ゆっくりと進めていくといいかもですね。

最初のステップは、入学準備~小学1年生

 

「入学準備編から小学1年生」になっていますが、すでに小学校に入学しているお子さんの場合でも、「入学準備編から小学1年生」からスタートしてみるといいかもです。

というのも、「きらめき算数脳 小学1・2年生」の問題は、例えば設問の条件が複雑だったりと、それなりに難しい問題がたくさん収録されているからです。

入学準備編とはいえ、最初は解説してあげながら問題を解くということをしないと、厳しいと思われます。

まずは、「入学準備編から小学1年生」で実力アップを目指します。

 

なお、『きらめき算数脳入学準備・小学1年生ずけい・いち』の問題に不備がありますので、ホームページから正しい問題をダウンロードしてくださいね。

主婦と生活社 SAPIXのページ

低学年、総仕上げの問題集

 

「入学準備編~小学1年生」比べて問題文に出てくるルールなどが複雑になってきます。

しかし、「入学準備編~小学1年生」で培った思考力などをベースにさらにレベルアップできるよう配慮されているからと思われます。

難しい部分をフォローしてあげることで、力がついてきますので、つまづいている部分を時間をとって一緒にやってあげるとより力がつくことでしょう。

 

なお、「きらめき思考力パズル 小学1~3年生」は算数脳シリーズの補助教材という位置づけになります。

ただし、各問題集はパターン化されているので、後半は飽きが来る可能性もあります。
複数の問題集を交互に解いていくなどの工夫が必要になってきます。